vol. 263 乳がん検診について

2015年08月02日

女性のがん、部位別罹患数トップの乳がん。死亡リスク低下のためにも、検診の受診が大切だ。詳しいお話を、秋田県医師会の稲葉亨先生に伺った。
乳がん検診は、視診、触診、マンモグラフィ検診の3つで構成される。特にマンモグラフィは過去の画像と比較ができるため、同じ施設でも受診が理想である。乳がん検診は、自覚症状のない40代以上の女性に、2年に1度のマンモグラフィ検診を推奨しているほか、月に1度のセルフチェックも重要である。セルフチェックをする時期は、閉経前の女性は生理終了後1週間ごろ、閉経後の女性は毎月1度、日付を決めて行う事が好ましい。鏡に向かい、乳房の変形や左右差がないか、しこりがないか等を、渦をかくように指を滑らせたり、仰向けになり乳房の外側から内側へ優しく撫でて行う。
検診やセルフチェックを行い早期発見ができれば、乳がんによる死亡リスクを減らす事ができる。手術をする際も乳房を温存する事ができ、費用も抑えるなどのメリットがあるため、ぜひ行ってほしい。