2015年07月26日
女性に最も多いがん「乳がん」について、秋田県医師会の稲葉亨先生に伺った。
乳がんとは、乳房にできる悪性腫瘍の1種である。罹患者数は増加傾向にはり、好発年齢は40~60歳とされる。乳がんは様々な遺伝子の異常によって発生する。危険因子としては、初潮の低年齢化、初産年齢の高齢化、未出産、食生活の西洋化、閉経後の肥満などが挙げられる。
平成23年度の統計によると、乳がんの罹患者数は全国で7万人あまり、秋田では600人あまりにのぼる。死亡者数は1万2000人あまり、秋田では100人あまりだ。その後、罹患者数、死亡者数ともに増加傾向にある。
乳がん検診、とくにマンモグラフィ検診では、早期の乳がんを発見する事ができる。受診による死亡率も低下する事が科学的に証明されているため、死亡率を低くするためにも定期的な健診の受診が大切だ。