vol.26 前立腺がんのまとめ

2010年09月26日

増加傾向にある「前立腺がん」について詳しいお話を秋田組合総合病院の木津典久先生に伺いました。
(4回シリーズの4回目)
アメリカで患者が多い「前立腺がん」が日本でも急増している原因には高齢化と食生活の欧米化が挙げられています。「前立腺がん」患者はこれからも増えるといわれていて、現在、年間約1万人の死亡数が10年後には2倍の2万人になると推測されています。こうした状況の中ですが、検診受診率は低く、秋田県では14~15%にとどまっています。一方、アメリカでは50歳以上の75%がPSA検査を受け、早期に発見されるケースが多いことから死亡率がダウンしているのです。
「前立腺がん」は進行が遅いため、かかってからでも治療は間に合うのではないかという方もいますが、進行がんは治療が長期におよび、生活の負担にもなります。早期発見、早期治療が何よりです。50歳以上は年に1回はPSA検査を受けてください。