vol.256 肺がん検診とは

2015年06月14日

死亡率が高く、治癒しにくいがんの1つ、肺がん。どんな症状があるのだろうか。詳しいお話を、秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんは早期ではほとんど症状がないが、進行・転移するにつれ、咳、痰、血痰、呼吸困難、体重の減少など、さまざまな症状が出てくる。こうした症状が出た段階ではすでに進行がんとなっているため、治療が難しい。症状が出る前に検診を受診して、早期発見することで、治癒の可能性も高まる。
肺がんの検診は、胸部X線検査というレントゲン検査で病変を診断するものである。痛みもなく、短時間で終わる、負担の少ない検診である。この1次検診で要精査となった場合は、必ず医療機関で2次検診を受けてほしい。この2次検診も、胸部CT検査など、体への負担が少ないものである。また、要精査の診断が出たからといって、必ずしもがんだと診断されたわけではない。きちんとした判断を医療機関で受けよう。