vol.255 肺がんと喫煙

2015年06月07日

日本で最も死亡数が多いがん「肺がん」。その原因としてあげられるのが喫煙だ。詳しいお話を、秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんの危険因子として「喫煙」があげられるが、タバコを吸わないからといって肺がんにならないわけではない。他人が吸うタバコの煙を吸ってしまう受動喫煙により、肺がんにかかるリスクが2~3倍になるとされる。
また最近は3次喫煙が問題になっている。これは、タバコを消した後の残留物から有害物質を吸ってしまうもので、ソファーや家具などに付着した有害物質を子供が吸入してしまう危険もある。
肺がんの検診は、40歳以上、年に1回が対象となっている。退職後の検診受診率が減少する傾向にあるが、肺がんは他のがんと比べ、高齢者が罹りやすいがんである。退職後もきちんと検診を受診するようにしてほしい。喫煙者は特に注意が必要なため、年に1度の検診を必ず受けてほしい。