vol.250 大腸がんとは

2015年05月03日

男女ともに罹患率が高く、増加傾向にある大腸がん。詳しいお話を、秋田県医師会の下山雅朗先生に伺った。
大腸とは盲腸から肛門までの約2mの臓器で、主に食べ物の水分を吸収し、大便にして体外に排出する役目がある。その大腸の中にできた悪性腫瘍を大腸がんという。
大腸がんは年々増加傾向にあり、部位別のがん死亡率では男性で3位、女性では1位となっている。40歳以降で罹患者数が増え、50歳以上では年齢を増すごとに急激に増加する傾向にある。
部位別がん罹患者数をみても男女とも上位に位置する大腸がん。なぜ増加傾向にあるのか?その原因が、食生活の欧米化だ。和食中心の食事から、脂肪を多く摂取する洋食に変化しているためである。肥満や運動不足、過度の飲酒は危険因子となる。
大腸がんの予防法としては、野菜や果物など繊維質の食材を多く摂ること、運動をして肥満を解消する事などが挙げられるが、これらを行ったからといって、絶対に大腸がんにならないわけではない。1番大切なのは、定期的に健診を受けることだ。