2015年03月15日
初期症状がほとんどない前立腺がん。しかし、PSA検査で早期発見ができれば、完治を目指す事も可能だ。詳しい話を、秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
日本は高齢化により、前立腺がんはどんどん増加している。男性の部位別罹患数は、前立腺がんは第4位だ。
秋田県では平成13年から前立腺がんの検診が始まり、現在は全市町村で実施されている。秋田県では平成23年度、3万人あまりの方が前立腺がん検診を受診し、罹患者は122人、うち約90%が早期発見であった。
前立腺がん検診は、50歳以上の男性全員に受診してほしい。特に身内に罹患歴がある場合は、罹患の危険性が高まるため、40歳以上で検診の受診をしてほしい。
現在、前立腺がんを予防する方法はない。そのため、検診を受診し、早期発見・早期治療する事が治癒への決め手となる。症状がなくても年に1度検査をする事が大切だ。そして、1次検診で異常が見つかった場合は2次、3次検診を受けてほしい。