vol.244 前立腺がんの治療法

2015年03月08日

採血によるPSA検査で早期発見が可能な前立腺がん。では、その治療法とは?秋田県医師会の市川晋一先生に伺った。
がんが大人しければ待機療法、その他、手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法がある。
手術療法は、下腹部を切開しがんを取り除く開腹手術のほか、今は手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使用し、お腹に数か所の小さな穴を開けて摘出をする腹腔鏡下前立腺摘除術も行われる。
放射線療法は、身体の外から放射線をあてる外照射療法と、前立腺の中に放射性物質を埋め込み時間をかけて照射する内照射療法(小線源療法)の2種類がある。
内分泌療法(ホルモン療法)は、男性ホルモンの分泌を抑え、がん細胞の増殖を抑制する方法だが、長期となると効果がなくなる。
化学療法は抗がん剤を使用する薬物治療で、最近は副作用の少ないものもでてきている。
がんの進行具合や患者の体力、合併症の有無などを考慮したうえで、これらの治療法の中から最適なものを選択していく。医師とよく相談し、どの治療法を選択するか自分で決める事が大事だ。