vol.237 子宮頸がんに立ち向かうために

2015年01月18日

若い年代にも発症が見られ、増加傾向にある子宮頸がん。日本の現状は。詳しい話を、秋田県医師会の針生秀樹先生に伺った。
子宮頸がんの罹患者は増加傾向で、全国で年間の罹患者数は約1万人、年間死亡者数は3000人におよぶ。しかし、検診が普及し、早期がんでの発見が増え、末期がん患者は減少傾向にある。
子宮頸がんの発症にはヒトパピローマウィルス(HPV)への感染が関与しているが、感染前であれば、予防ワクチンを接種する事で感染防止を図る事ができる。中学1年生で、半年間に3回のワクチン接種で抗体を作れる。
子宮頸がんは検診を受け、早期に発見する事で、ほぼ100%治癒が可能である。早期発見が、子宮の温存につながり、その後の妊娠・出産への影響を最小限に抑えられる。子宮頸がんは、検診受診とワクチンの接種で防げる病気だ。特に、20~30代に増加傾向にあるため、年に1回の検診受診を心がけてほしい。