vol.234 子宮頸がんとは?

2014年12月14日

新しい生命が宿る女性の大切な器官「子宮」。子宮にできるがんは、奥に発症する「子宮体がん」と、入口に発症する「子宮頸がん」がある。今回からは、「子宮頸がん」について取り扱う。詳しいお話を、秋田県医師会の針生秀樹先生に伺った。
子宮頸がんは、子宮の膣側に発症する扁平上皮がんと、粘膜を分泌する腺細胞に発生する腺がんがあり、約9割が扁平上皮がんだ。特に扁平上皮がんは、扁平上皮と腺上皮に移行するSCジャンクションに好発するため、検診もその部分を中心に行う。
子宮頸がんは20代後半から40代前半にかけて発症しやすく、最近では、若年層の罹患率が増加傾向にある。
扁平上皮がんはHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染が関係しており、女性の約9割が感染しているとされるが、感染したからといって、必ずがんになるわけではない。ウィルスは性交渉による感染がほとんどのため、性交経験がある場合は、検診を受診してほしい。