2014年12月07日
がんの中で最も死亡数が多い肺がん。しかし、早期発見・早期治療で治癒率も高まる。ではその治療法とは?詳しいお話を、秋田県医師会の小川純一先生に伺った。
肺がんの治療法は、外科療法、抗がん剤療法、放射線療法が3大療法となっている。外科療法である内視鏡手術は、傷が小さく痛みも少ないよう進歩し、数日から1週間ほどの短い入院で済むようになっている。また、一部の病院では、遠隔操作のロボット手術も行われている。
抗がん剤療法は、副作用の軽減が図られた。がん細胞の分子だけを狙う分子標的治療により、がんの縮小効果が上がり、副作用が軽減された。
放射線療法は、がんの標的に狙いを絞って照射する重粒子線治療が注目されており、治療効果がアップするほか、副作用も軽減される。
肺がんを予防するためには、禁煙が絶対だ。また、もし肺がんになってしまっても、早期の肺がんであれば治癒の可能性も高い。自分はがんにならないとは考えず、家族のためにも、がん検診を受診してほしい。
死亡数が最も多い肺がん。定期的な健診受診で、がんで死亡するリスクに立ち向かいたい。