2014年11月30日
初期症状がほとんどない肺がん。発見のためには検診受診が大切だ。詳しいお話を、秋田県医師会の小川純一先生に伺った。
肺がん検診の対象者は40歳以上の方で、年に1回である。検診では、喫煙と血痰の有無を確認する問診検査と、レントゲンを用いる胸部X線検診がある。1日30本以上たばこを吸う重喫煙者や、血痰のあった方は、顕微鏡を用いた痰の検査を行う。いずれも、痛みを伴う検査ではない。
肺がん検診は、地域の保健センターや巡回検診バス、または一部の医療機関で受診できる。詳しくは、お住まいの自治体に問い合わせてほしい。
検診の費用は、胸部X線検査だけだと無料の所もあり、有料でも500円程度で済む。痰の検査は1000円前後で行う事ができる。市町村により異なるが、いずれにしろ比較的安い価格で検査を受けることができる。
症状がなく、がん検診で見つかるがんの約80%は早期がんで、治癒率も高まる。肺の末端にできる腺がんは、進行しても症状がでにくいため、特に検診が重要となる。
気軽に受診できる肺がん検診。早期発見・早期治療のためにも、定期的な健診受診が大切だ。