vol.226 大腸がんとは

2014年10月19日

2人に1人はがんに罹るとされる現在の日本。男女ともに増加傾向にある大腸がんについてお伝えする。詳しいお話を、秋田県医師会の堀江泰夫先生に伺った。
大腸がんの多くは、大腸の1番内側の粘膜から発生し、良性腫瘍の一部ががん化したものである。進行は他のがんよりも遅く、早期のうちは粘膜の表面に留まっているが、次第に深く侵入し、別の臓器に転移する事がある。
罹患数は男性7万人、女性5万人とされ、年々増加傾向にある。男性では、胃がん、肺がんに次いで3番目に多いがんで、女性では乳がんに次いで2番目に多いがんである。また、臓器別の死亡者数では、男性では第3位、女性では第1位になっている。
増加の要因は、食事の欧米化による、脂肪の多い食事であると考えられる。大腸がんにならないためには、動物性脂肪の摂りすぎ、アルコールの飲みすぎを抑え、野菜や果物をたくさん摂る事が大事だ。また、運動を行い、肥満にならないようにする事も重要である。
しかしこれだけではなく、大腸がんから自分の身を守るためには健診の受診が欠かせない。