2014年10月05日
特有の症状がない胃がん。1次検診で要精査と診断された場合、2次検診を受け、早期発見する事が重要だ。詳しいお話しを、秋田県医師会の米山和夫先生に伺った。
1次検診でX線検診を行った場合は、2次検診(精密検査)として内視鏡検査を行う。胃の内部監察や組織検査を行い、病変を診断するものだ。また、超音波検査やCT検査などを行い、病変の広がりや転移の有無などを確認する。
病気の進行度や患者の状態により、内視鏡治療、手術治療、化学療法などの治療法がある。胃がんは進行の具合により、治療の方法を選ぶ事ができる。担当の医師をよく話し合い、治療法を決める事が大切だ。
胃がんの原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌への感染とされている。このため、胃がんの予防としては、ピロリ菌の除菌が有効となる。除菌方法は、自宅で1週間、抗生物質と胃酸を抑える薬を内服するという簡単なものだ。除菌をしながら日常生活を送る事が可能なため、ぜひピロリ菌の検査も受ける事を推奨する。ほかにも、減塩など食生活の見直しや、禁煙なども、重要な胃がんの予防方法の1つとなる。