2014年09月07日
採血によるPSA検査で、早期発見が可能な前立腺がん。治療法にはどのようなものがあるのか。詳しい話を、秋田県医師会の成田伸太郎先生に伺った。
前立腺がんには、たくさんの治療法がある。早期がんの場合は手術や放射線治療、進行がんの場合は、男性ホルモンを遮断するホルモン治療や、抗がん剤を使用する化学療法などである。多様な治療法があるのは、それぞれにメリットとデメリットがあるためだ。患者の状態、がんの状態に合った最適な方法の選択が必要なため、医師との相談が重要である。
手術療法は、前立腺をがんと共に摘出する治療法である。下腹部を切開し行う開腹手術のほか、最近では手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使用しお腹に小さな穴を数か所開けて行う腹腔鏡手術も行われている。
放射線療法は、外から放射線をあてる「外照射療法」に加え、前立腺の中に放射性物質を埋め込む、小線源療法なども行われている。
男性ホルモンを遮断するホルモン治療や、抗がん剤を使用する化学療法は、全身的な治療法として行われる。
治療効果を最大限に発揮するためには、早期発見が1番大切だ。そのため、血液検査(PSA検査)といった検診を定期的に受けてほしい。