2014年08月31日
50歳代から急激に増加する前立腺がん。症状のない早期前立腺がんを発見する方法とは。詳しいお話しを泌尿器専門医の土谷順彦先生に伺った。
初期の前立腺がんには、ほとんど症状がない。進行すると、排尿困難、頻尿、残尿感などの症状が出る。しかしこれらは、前立腺肥大症と同じ症状のため、区別するのは難しい。自覚症状から発見することが難しいがんのため、検診受診が重要なポイントとなる。
前立腺がん検診では、簡単な問診と採血を行なう。採血では、前立腺特異抗原(PSA)の量を測定する。PSAは前立腺から分泌される物質で、前立腺に異常があると数値が上昇する。前立腺がんがある時にもPSA値は上昇するため、非常に重要な指標となる。
秋田県では、PSAの基準値として、60歳未満で3.0以上、60歳以上で4.0以上と定めており、これより高い数値が出た場合には2次検診を受診してもらう。
PSA検査で前立腺がんは早期発見ができる。50歳を過ぎたら定期的に検診を受診してほしい。