vol.218 知りたい!前立腺がん

2014年08月24日

 男性特有のがんで、増加傾向にある前立腺がん。詳しいお話しを、泌尿器専門医の土谷順彦先生に伺った。
膀胱の出口、尿道の周囲にあるクルミ大の臓器、前立腺にできるがんが前立腺がん。平均的な発症年齢は70歳と言われているが、最近では50~60歳代の患者が増えてきている。
発生要因の1つは年齢だ。50歳を過ぎたら危険年齢だと考えてほしい。もう1つは食事。高脂肪食・野菜不足の食事が危険因子となる。その他、過度の喫煙や飲酒も危険因子である。逆に、大豆製品や青魚には発生を予防する効果があるとされる。前立腺がんは遺伝性が強いとされるため、血縁者に前立腺がんの罹患者がいる場合は要注意だ。
早期の前立腺がんは症状がほとんどない。そのため、早期発見のためには定期的な健診・検査の受診が必要である。早期発見のメリット1つ目は治癒の可能性が非常に高い事、2つ目は治療の選択肢が幅広い事である。50歳を過ぎたら定期的に前立腺がん検診を受診してほしい。