2014年08月10日
女性のがん、部位別罹患数トップの乳がん。しかし乳がんは、セルフチェックにより自分で発見できる数少ないがんのうちの1つでもある。主な症状には、どのようなものがあるのか?詳しいお話しを、秋田県医師会の橋爪隆弘先生に伺った。
乳がんの症状として最も多いのは「しこり」。乳房にできた1~2cmのしこりを触って受診される患者が多い。2つ目は、乳首から血液が分泌される事。この場合、乳腺の中に乳がんが隠れている可能性があるので、早めに受診した方が良い。
2cm以下のしこりの場合は早期の乳がんだが、それ以上では乳がんが進行している場合が多い。また、血液が分泌されている場合はしこりがなくても検査をする必要がある。
進行乳がんの場合は、がんが乳腺だけではなく、体の他の部位に転移している可能性が高い。つまり、抗がん剤による治療や他の薬の投与が必要な場合があるため、なるべく早期に治療を始められた方が良い。
早期発見された乳がんは95%以上の方が治るが、進行がんになると30~40%の方が再発すると言われている。早期発見、早期治療のためにも定期的な検診の受診が重要となる。