2014年07月06日
若い女性にも発症する子宮頸がん。2010年には約1万人が罹患している。その発生の原因とは。詳しいお話を秋田県医師会の田中秀則先生に伺った。
子宮頸がんはウイルスへの感染により発生することがわかっている。性交渉によりヒトパピローマウイルス(HPV)に感染、子宮頸がんの前がん病変となり、やがて子宮頸がんとなる。
HPVは風邪をひくようなもので、ほとんどの女性が1度はHPVに感染するが、多くは免疫力により自然に消える。
前がん病変には、軽度異形成、中度異形成、重度異形成があり、がんではないが一部の組織が正常なものとは異なる。ただ異形成も進行具合により異なるが、免疫力により自然に体から排除される。そのため、異形成になったからといって過度に心配する必要はなく、健診による早期発見が重要となる。
HPVへの感染によって発症する子宮頸がん。重要なのは、不正出血などの症状が出る前に行う定期的な健診の受診だ。