vol.21 乳がんの早期治療

2010年08月22日

マンモグラフィー検診で早期発見が可能な「乳がん」。
早期発見、早期治療について市立秋田総合病院の橋爪隆弘先生にお話を伺いました。
(4回シリーズの3回目)
40歳以上の方は2年に1回は専用の撮影機器で写真を撮るマンモグラフィー検診を受けるよう国では定めています。40歳未満の方はマンモグラフィーが適さないケースがあるため、医療機関で相談を。
マンモグラフィー検診では早期に「乳がん」を発見できます。「乳がん」の臨床病期は1~4期に分けられ、1期の5年生存率は98~100%ですが、4期まで進んでしまうと30%を切ります。2期、3期でもリンパ節への転移があると生存率は低くなります。
早期に発見されれば、乳房を残すことが可能な乳房温存手術が受けられます。「がん」が進行して腫瘍が大きくなってしまうと温存手術は難しくなり、抗がん剤治療も長期にわたる場合があります。
早期発見、早期治療には生存率を高め、術後の生活を少しでも楽にするというメリットがあるのです。