vol.208 症状のない早期肺がん

2014年06月15日

およそ10万人以上の方が罹患し、年間約7万人の方が亡くなっている肺がん。ではその症状とは。詳しいお話しを、秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんは、早期は全く症状がないため、気づかない事が多い。ただ、症状が出始めると、咳や血痰が出始め、この頃にはがんはかなり進行している事が多い。さらに進行すると、脳や骨など他の場所に転移し、麻痺や骨折が起きた事で発見されることもある。症状がないうちは比較的早期の肺がんのため、健診で早期のうちに見つける事が大切だ。
肺がんの健診は、40歳以上の方が年に1度受ける事になっている。胸部レントゲン写真を撮るだけのため、痛みもなく、短時間で終わる。比較的簡単なため、毎年受診してほしい。
1次健診を受けた後、要精査通知が届いた場合、通知に書いている専門機関を必ず受診してほしい。要精査といっても、必ずしも肺がんと決まったわけではない。つまり、肺がんではない事を確認する事もできる。
2次検査では、レントゲンを撮りなおしたり、CT検査などを行う。どちらも痛みのない検査のため、怖がらずに受診してほしい。肺がんを早期で見つける事ができると、手術も比較的小規模で済み、治癒の可能性も高まる。