2014年06月08日
死亡数の多い肺がん。年間約7万人の方が亡くなっている。そしてその発生には、喫煙習慣が大きく関わっている。詳しいお話しを、秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
たばこの煙には、多くの肺がん物質が含まれており、それによって肺がんが引き起こされる。喫煙している方は、していない方に比べ、男性で約5倍、女性で約4倍、肺がん発生のリスクが高まる。特に喫煙の影響が大きい扁平上皮がんは、男女とも約10倍リスクが高まる。
自分が吸わなくても、周囲の人が吸ったたばこの煙を吸うことで、受動的に喫煙している事になる。これにより、肺がんのリスクが約2~3倍高くなる。喫煙は、受動喫煙で周囲の肺がんリスクを高めるほか、肺気腫などの病気の発生にも大きく関わる。
禁煙をして何年が経つと、肺がんのリスクが低下する。また、禁煙した瞬間から、肺気腫の進行速度が遅くなる事もわかっている。
肺がんに立ち向かうために重要なこと。それが、禁煙と、定期的な健診の受診だ。肺がん検診は、40歳以上の方が年に1度受ける事になっている。検査は胸部レントゲン写真を撮るだけで、痛みもなく、時間もかからないため、ぜひ受診してほしい。