2014年06月01日
2人に1人はがんに罹り、3人に1人はがんで亡くなるといわれる現在の日本。その中でも死亡数の多い、肺がんについてお伝えする。詳しいお話しを、秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんは、肺や気管支に発生するもので、大きく分けて「腺がん」「扁平上皮がん」「小細胞がん」がある。がんはその種類によって、発生部位が異なる。腺がんは肺の末梢に、扁平上皮がんと小細胞がんは、気管支に出来やすい。
肺がんの危険因子は「喫煙」が最も大きな原因である。1日の喫煙本数と、喫煙年数を掛けたたばこ指数が400を超えると、肺がんになるリスクが非常に高くなる。
肺がんの罹患者数は、男性が約7万5000人、女性が約3万5000人となっている(2010年現在)が、2年前に比べそれぞれ5000人ずつ増えている。一方、死亡者数は男性が約5万人、女性が約2万人と(2012年現在)、こちらは大きな人数の変化はない。
肺がんに罹りやすい年代は、他のがんに比べてやや高く、70歳代となっている。
10万人以上の方が罹患している肺がん、その発生には喫煙習慣が大きく関わっている。喫煙習慣を見直す事、そして定期的な健診の受診が大切だ。