2014年05月25日
増加傾向の大腸がん。検診を受診し、早期に発見、早期に治療をすれば、治癒も可能になります。詳しいお話しを、秋田県医師会の最上希一郎先生に伺った。
大腸内視鏡で病気が見つかった場合、表面を拡大して観察する事で、腫瘍の悪性、良性を一定程度判断できる。場合により、その場での切除も可能である。
がんは早期に発見するほど、小さい手術で済ませられる。内視鏡で手術できると日帰りか一泊、腹腔鏡では1週間から10日で通常の生活に戻る事ができる。
治癒も可能な早期大腸がん。しかし、その発見に有効な健診の受診率は目標の50%に満たないのが現状だ。
検診に痛い、怖いというイメージを持っている人が多い。大腸がん検査の便潜血検査は、便を少し取るだけ、全く痛みを伴わずに検査できる。40歳を過ぎたら、年に1度は大腸がん検診を受けてほしい。また1次健診で陽性だった場合は、2次検査(大腸内視鏡検査)を受けることが大切だ。ただ、もともと大腸ポリープを指摘されている方、血縁者に大腸がん患者がいる方など、40歳になる前に大腸内視鏡検査を受けた方が安心な方もいるため、お近くの医師へ相談を。