vol.204 大腸がん 2次検査の重要性

2014年05月18日

自覚症状のほとんどない早期大腸がん。この大腸がんを早いうちに発見するためには、健診が有効だ。1次検査で陽性だった場合、その後はどうするべきか。詳しいお話しを、秋田県医師会の最上希一郎先生に伺った。
1次検査の便潜血検査が陽性だった場合、大腸がんの他、ポリープや炎症、痔などが原因の出血も考えられる。大腸内視鏡検査を行い、さらに診断を進めていく。つまり、便潜血検査で陽性でも、がんと決まったわけではない。むしろ、がんの可能性は数%のため、2次検査を受けて詳しい診断を受ける事が大切である。
大腸内視鏡検査で見落としなく病気を見つけるためには、大腸の中を空っぽにして検査をする必要がある。前日から便の残りにくい食事にし下剤を服用、当日は食事を摂らずに受診し、約2Lの下剤を飲用する。
たくさんの下剤を飲むのは辛い、検査中お腹が張って苦しいというイメージを持っている方もいるが、下剤や内視鏡も進化し、以前よりも苦痛の少ない検査が可能となっている。