vol.203 大腸がん 健診受診のメリット

2014年05月11日

消化吸収された食べ物から水分を吸収し、便にして体外に排出する臓器「大腸」。大腸にできるがんを「大腸がん」と言い、死亡率がこの50年で、10倍に増加している。詳しいお話しを、秋田県医師会の最上希一郎先生に伺った。
早期大腸がんは全く症状がない。がんが大きくなり、出血を伴うようになると、便に赤黒い血が付いたり、便の通り道が小さくなる事から便が細くなるなどの症状がでる。さらに腫瘍が大きくなり、通り道が完全に詰まってしまうと、非常に強いお腹の痛みがでる。ここまで病気が進むと、肺や肝臓に転移し、さまざまな症状を来すこともある。
がんは比較的脆い組織のため、早期の段階から、表面を便でこすられる事でごく微量に出血する。便に混じっている微量の血を検出するのが「便潜血検査」である。大腸がんが徐々に増える40歳ごろから、年に1度大腸がん検診を受けることで、多くの場合、早期発見できる。
がんは発見が早ければ早いほど、小さく、再発の可能性が低い血長をする事が出来る。早期発見し、大腸内視鏡で治療できた場合、95%の方は再発せずに生活できる。