2014年05月04日
2人に1人はがんにかかると言われる現在の日本。増加傾向の大腸がんについて伝える。詳しいお話を、秋田県医師会の最上希一郎先生に伺った。
日本人の死因の3分の1は悪性腫瘍(がん)、そのうち、大腸がんによる死亡数は女性は1位、男性では3位を占める。1年間で大腸がんで亡くなる方は、全国で4万人にも上り、この50年で約10倍に増加している。血縁者に大腸がん罹患者がいる、肥満体系、欧米型の食生活、運動不足などが大腸がんの危険因子としてあげられるが、これらに当てはまらなくてもなる可能性はあるため、確実な予防法はない。そのため、健診を受ける事が大切である。
全ての方に大腸内視鏡検査を受けてもらう事が理想だが、金銭面、時間、体力的にも負担がかかってしまう。一方、がん検診の1次検査で便潜血検査は、便を少量とり、その中にごく微量に含まれている血液を検出する検査で、痛みなどもなく大腸腫瘍の多くを検出できるため、他の健診に比べても優れていると言える。40歳を過ぎたら、年に1度は大腸がん検診を受けてほしい。