vol.196 検診受診の重要性

2014年03月02日

年間、全国でおよそ6万5000人が罹患している乳がん。秋田県でも年間600人の人が罹っている。16人に1人が罹るといわれる乳がん。これを発見するために有効なのがマンモグラフィ検診だ。詳しいお話を県医師会の鎌田収一先生に伺った。
マンモグラフィ検診を受診することで、自覚症状で発見するよりも早い段階で発見することができる。早く小さい段階で発見できれば、もちろん命を助けることができる。それだけではなく、小さい段階で発見すると、小さな手術で済み美容的にも有利だ。
現在は乳房を部分切除する乳房温存療法や、脇の下のリンパ腺を一部分だけ取るセンチネルリンパ節生検が主流になってきている。進行がんで発見されても治癒する可能性は十分にあるが、場合によっては生命の危機に直面することもある。乳がんは術後に再発予防のため補助療法を施すことが多い。早期がんの場合は補助療法でもホルモン治療などの副作用の少ない治療で済むことが多いが、進行がんになってしまうと副作用の強い抗がん剤などの治療を長期間にわたってやる必要がある。そのために身体的な負担だけでなく、経済的な負担も大きくなることが予想される。
乳がんは生命予後の良いがんだ。決して怖いがんではない。乳がん検診で早く発見できれば、治る可能性は非常に高くなる。ぜひ乳がん検診を受けてほしい。