2014年02月16日
2人に1人はがんに罹るといわれる現在の日本。その中で女性に多いがんが乳がんだ。詳しいお話を秋田県医師会の鎌田収一先生に伺った。
乳がんとは乳房にできる悪性腫瘍のことを言う。そのほとんどは母乳の通り道である乳管から発生する。女性ホルモンと関係があり、ほとんどが女性のがんだが、まれに男性が乳がんになることもある。乳がんは女性のがんでは最も多いがんだ。日本全国では一年間におよそ6万5000人が罹患し、秋田県では年間600人が乳がんになっている。女性が一生のうちに乳がんになる確率はおよそ16人に1人という計算だ。決して他人ごとではない。しかも増加の一途をたどっている。
まだはっきりとした原因はわかってないが、未婚の人、高齢出産の人、酒を多く飲む人に多いといわれている。乳がんの5%~10%は遺伝子が関与しているといわれている。
現在、乳がんは罹患率・死亡率とも上昇傾向にある。欧米ではすでに死亡率が低下している。その大きな違いは検診の受診率の差にあるといわれている。死亡率を下げるためには検診受診が必要で、受診率の向上が重要だ。