vol.193 前立腺がんに立ち向かうために

2014年02月09日

年間5万人が罹患している前立腺がん。しかしPSA検査を受診して早期発見すれば治療により完治を目指すことも可能になる。詳しいお話を泌尿器専門医の齋藤満先生に伺った。
50代以上の男性は定期的にPSA検査を受けてほしい。家族の中に前立腺がん患者がいる場合は40代になったらPSA検査を受けてほしい。40代であれば2.5以上、50代であれば3以上でPSA値が高いといえる。60代70代となれば4以上で異常値と考えられる。4から10までをグレーゾーンと呼んでいるが、この数値の4人に1人から前立腺がんが見つかる。
前立腺がんで命を失わないためには、まずは50歳を過ぎたらPSA検査を受けること。早めにがんがわかれば早期がんである確率が高くなるので、治療の選択肢が増える。早期がんであれば放射線治療でも外照射もあれば密封小線源という内照射もある。また手術療法もある。各病状に応じて自分のライフスタイルとも合わせて担当医と相談して選ぶことができるというメリットがある。