2014年02月02日
採血によるPSA検査で早期発見が可能な前立腺がん。放射線治療について詳しいお話を泌尿器専門医の斎藤満先生に伺った。
前立腺がんの放射線治療には2つの方法があって、外から当てる外照射療法と、内側に放射線物質を埋め込んで、物質が放射線を出すことによってがん細胞を殺していく密封小線源療法に分けられる。外照射療法は従来から行われていた方法で、外側から当てる方法だが、比較的進行したがんにも適応できる。内照射療法とも呼ばれる密封小線源療法は、放射線物質を詰め込んだ小さなチタンの粒を前立腺に80個ほど埋め込み、ゆっくり放射線を前立腺がんに放射することによって一年ほどかけてがんを殺していくという方法だ。
外照射の場合は比較的進行したがんにも適応するが、内照射の場合は早期がんが対象になる。早期の前立腺がんにはどちらの選択もあるが、進行したがんでは外照射しか選択がないので早期発見が重要だ。