vol.191 前立腺がんの手術について

2014年01月26日

増加傾向の前立腺がん。採血によるPSA検査で早期発見することが大切。詳しいお話を泌尿器専門医の成田伸太郎先生に伺った。
一次検診で要精査だった場合は、専門医である泌尿器科で二次検診を受診してもらう。必要に応じて精密検査を受けてもらう。一次検診だけでは本当に前立腺にがんがあったのかどうか分からないので、二次検診は必ず必要だ。
前立腺がんの治療は進行の度合いによって大きく異る。早期に発見された場合は、完治のための手術治療、もしくは放射線治療が選択される。前立腺がんの手術は、前立腺をがんとともに摘出し、残った膀胱と尿道を縫い付ける。大きく分けると従来からある下腹部を切開して行われる開腹手術と、小さな穴を5~6あけて行う内視鏡手術の二種類がある。最近は内視鏡用のロボットを用いたロボット手術が保険適用になり、秋田大学医学部附属病院でも行われている。
手術はがんを直接取り除くことができる唯一の治療法。出血や尿漏れといった手術特有の合併症があるが、大きな合併症は非常に稀だ。最近のロボットを用いた内視鏡手術は出血も少なく、従来の方法に比べて非常に繊細な手術が可能になっている。