vol.190 前立腺がん検診

2014年01月19日

2人に1人ががんに罹るといわれる現代の日本。その中で男性が気をつけなければいけないがんの一つに増加傾向の前立腺がんがある。詳しいお話を泌尿器専門医の成田伸太郎先生に伺った。
前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱の下にあって精液の一分を作る役割がある。そこにできるのが前立腺がんで、近年日本人の男性にも増加傾向にある。あと10年ほどすると男性のがんの中では肺がんに次いで2番めに多いがんになると言われ、50歳以上の人は気にかける必要がある。
前立腺がんの発生には高齢化や食事の欧米化が関係しているといわれている。排尿の調子が悪くなって発見される場合もあるが、症状が出ないうちに早期発見することが望ましい。
前立腺がんを発見するには、血液検査でPSAを測定する。PSAとは前立腺特異抗原のことで、PSA検査が進んでいる地域では進行した前立腺がんの患者が少ない。がんの完治を目指すためには症状が出る前に発見することが望ましい。早期発見のために有用な検査がPSA検査だ。PSA検査は非常に簡便な検査なので50歳以上の男性はぜひ検査してほしい。