2014年01月05日
検診により前がん病変での発見が可能な子宮頸がん。一次検診のあと要精査の通知がきたらどうすればいいのか、詳しいお話を県医師会の田中秀則先生に伺った。
手元に受診票というのが来るので、それを持って近くのクリニックまたは病院に行ってほしい。中には2年前に受診票が来たとか、3年前に来たとかいう人がいるが、これは極めて危険だ。一次は受けても、受けたことで満足してしまい、要精査の通知が来ても自分は大丈夫だろうと変な自信を持ってしまう人がいるが、一次はあくまでも癌の疑いがあるかどうかというスクリーニング(ふるいわけ検査)であって、がんを診断するものではない。医師の目を通してしっかり精密検査をしてほしい。
子宮頸がんというのは、直ぐに子宮頸がんになるのではなく、様々な段階で前がん病変があり、軽度異形成、中等度異形成、上皮内がん、がんの中でも4つに分かれており、1期の1A1で手前のところであれば円錐切除といって子宮の入り口だけ取る手術をする。1期の初期の段階までには検診を受けて発見したい。がん検診で見つかるラインというのは、ほとんどが症状の出ない状態なので、症状が出る前に早い段階でぜひ検診で見つけてほしい。