2013年12月01日
喫煙習慣により発生リスクの高まる肺がん。初期の肺がんにはほとんど症状がない。発見するためには何よりも検診受診が大切だ。詳しいお話を県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんは初期のうちには症状が出ないので、見つけるためには検診などで胸部レントゲン写真を撮る必要がある。早期発見のためには検診が非常に重要だ。検診は胸部レントゲン写真で行うので、苦しいとか痛いといった負担がないので、ぜひ積極的に受けてほしい。
一日の喫煙本数に喫煙年数をかけたものを喫煙指数といい、この指数が600を超えると肺がんのリスクが高まるので、特にそうした方は積極的に検診を受けてほしい。
肺がんの好発年齢は他のがんと比べて約10歳ほど高く、70歳代だ。若いうちは職場検診があるので、自然に受けるようになっているが、好発年齢の70歳代の人は退職している人が多いので、自主的に受けないとなかなか検診を受ける機会がない。積極的に検診を受けるようにしてほしい。
一次検診で要精査と言われた場合は、肺がんの可能性もあるので、必ず精密検査を受けてほしい。肺がんは比較的他のがんと比べて治療の難しいがんだが、早期発見早期治療をすることによって完治する可能性が非常に高くなる。その意味でも検診受診が重要だ。