2013年11月17日
二人に一人はがんに罹るといわれる現代の日本。年間36万もの人ががんで亡くなっている。その中で最も死亡数の多い肺がんについて、詳しいお話を県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんとは肺にできるがんで、肺は呼吸に関わる臓器だ。場所としては肋骨に囲まれていて心臓の外側、左右にある。肺がんの種類として罹患数の多いものは3つある。腺がん、扁平上皮がん、小細胞がんだ。腺がん、扁平上皮がんと、小細胞肺がんは治療方法が異なる。腺がん、扁平上皮がんを合わせて非小細胞肺がんと呼ぶ。
2008年のデータでは、男性が約7万人、女性が約3万人で、毎年少しずつ増加傾向にある。肺がんで亡くなっている方は男性で約5万人、女性で約2万人となっている。男性では部位別死亡数で一位、男女合わせた死亡数でも最も多くなっている。
肺がんの危険因子としては、喫煙が最も大きな原因だ。肺がんに罹る年齢は、他のがんに比べて10歳ほど高い年齢の人で、70歳代に多く発症する。会社に勤めている人は、職場検診で毎年検診を受けているが、一度退職すると、自分から検診を受けに行かないと検診が受けられないので、積極的に検診を受けてほしい。