vol.181 大腸がん検診の現状

2013年11月10日

働き盛りの年代に多い大腸がん。しかし早期に発見し治療すれば治癒の可能性も高まる。それには何より検診受診が大切だ。詳しいお話を県医師会の及川圭介先生に伺った。
大腸がんは早期に発見できれば90%以上の人が治る。しかし早期の大腸がんはほとんど症状がないので、検診を受けることが重要となる。早期発見のためにも大腸がん検診を受診することを薦めたい。
秋田県の大腸がん罹患者のうち、検診が発見経緯となった割合は25.5%で、大腸がんの1/4以上の人が検診で見つかっている。それだけ検診が大腸がんを発見するうえで有用となっているが、秋田県の大腸がん検診受診率は約30%とまだ低い。厚生労働省が推奨する検診受診率は50%以上なので、まだ検診を受けていない人はぜひ受診して、早期発見早期治療に繋げたい。
大腸がんの罹患数は年々増えている。大腸がんで命を落とさないために大切なのは早期発見早期治療だ。早期のがんは何の症状もない。症状がないからといって安心するのではなく、症状がないうちに検査を受けることを薦めたい。早期の大腸がんは治るので、早期発見のために大腸がん検診を受けてほしい。また、一次検診で要精査となった場合は必ず医療機関を受診してほしい。