2013年09月29日
男女合計で最も罹患者数の多い胃がん。この胃がんを発見する有効な手段について詳しいお話を県医師会の小田島傑先生に伺った。
胃がんに特有の自覚症状というのはない。特に早期がんに関しては無症状で一般的には検診や定期的な検査によって発見されることがほとんどだ。進行してくると体重減少や吐血、食欲不振といった症状が出てくる。そこで検査を受けて発見されることがある。
早期胃がんは基本的に症状がまったくないので、40歳を過ぎたら、毎年定期検査を受けることが必要だ。胃がんの検診としては、バリウムを使った胃レントゲン検査と、内視鏡検査の2つがある。胃レントゲン検査は、バリウムと胃を膨らませる薬を内服してもらい、胃の中を検査する方法だ。
内視鏡検査は少し苦しいといったこともあるが、現在では経鼻内視鏡という細い内視鏡を鼻から入れる検査も普及してきて、比較的簡単に検査を受けることができる。
40歳以上の方は、市町村で行われている胃のレントゲン検査がある。職場の検診や人間ドックで行われる胃のレントゲンや内視鏡検査もある。また何か症状がある場合は、病院や診療所で内視鏡検査や胃レントゲン検査を随時受けることができる。