2013年09月22日
2人に1人はがんに罹るといわれる現代の日本。秋田県も例外ではなく、高いがん死亡率となっている。今週からは胃がんについてお伝えする。詳しいお話を県医師会の小田島傑先生に伺った。
2008年に国立がんセンターでまとめた集計によると、人口10万人あたり男性では135人、女性で59人が胃がんに罹患していると報告されている。男性では生涯に9人に1人、女性では18人に1人と報告されていて、非常にかかる率の高いがんの1つだ。
さらに胃がんによる死亡率は2008年の統計で人口10万人あたり男性でおよそ53人、女性でおよそ26人と報告されている。
多くの研究から胃がんの原因としては食生活や生活習慣、ピロリ菌の感染の2つが考えられている。食生活においては、塩分の過剰な摂取、野菜の摂取不足が考えられている。またピロリ菌の持続感染により慢性胃炎が発生することによって、胃がんの危険性が高くなるとも考えられている。
胃がんに特有の自覚症状というのは全くない。特に早期がんに関しては無症状であることが特徴といえる。早期発見のためには、症状がないうちから検診などの検査を受けることが一番大事だと考えている。