vol.167 乳がん検診について

2013年08月04日

乳房にできる乳がん。その発見には定期的なマンモグラフィー検診が有効だ。詳しいお話を秋田県医師会の鎌田収一先生に伺った。
マンモグラフィー検診は、欧米の臨床試験で有効性が明らかになっている。マンモグラフィーは、乳房を挟んで撮影するレントゲン写真。痛いのではないかと思われるかもしれないが、受診した人は、思ったより痛くないと言っている。強く挟むと少ないレントゲンの量で精密な写真が撮れる。
市町村が行なっている乳がん検診は、それぞれの市町村の広報や、インターネットのホームページで案内されている。また市町村によってはハガキが来る場合もある。住んでいる市役所や役場に問い合わせてほしい。
厚生労働省では、まったく症状のない40歳以上の女性に対して、2年に一回のマンモグラフィー検診を推奨している。症状のある人は、検診を待たずに直ぐに医療機関を受診してほしい。また厚生労働省は40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の女性に無料でクーポンを支給しているので、ぜひ活用してほしい。
乳がんの7割は自覚症状で発見されている。月に一回の自己検診も極めて重要だ。手のひらをまんべんなく乳房に当ててシコリの有無をチェックする。一番大切なのは、一ヶ月前と比べて同じかどうかなので、一ヶ月に一回はぜひやってほしい。