vol.166 乳がんとは

2013年07月28日

2人に1人ががんに罹るといわれる現代のニッポン。その中で女性に一番多いのが乳がんだ。罹患率死亡率ともに増加傾向にある。詳しいお話を秋田県医師会の鎌田収一先生に伺った。
乳房にできる悪性腫瘍の総称を乳がんという。ほとんどは母乳の通り道である乳管という部位から発生する。女性ホルモンと関係があり、大部分は女性が罹患するが、まれには男性も乳がんになることがある。
乳がんは女性のがんで最も多く、全国では年におよそ5万6000人、県内ではおよそ600人が罹患している。日本では女性の15人から16人に一人が乳がんになるといわれている。決して他人ごとではない。現在も増加の一途をたどっている。
乳がんのハッキリとした原因はわかっていないが、授乳経験の少ない人や高齢出産の人、あるいは酒を沢山飲む人は乳がんになりやすいと言われている。また乳がん全体の5%から10%は、遺伝によるものと考えられている。最近、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが乳がんになりやすい遺伝子を持っていたために予防的に乳房の全摘手術を受けたことが話題になった。
20代から80代まで、どの年代でも乳がんになる可能性はある。その中で一番多いのは40代から50代だ。厚生労働省では40歳以上の人に2年に1回の乳がん検診を薦めているので、ぜひ検診を受けてほしい。