vol.164 肺がん検診の重要性

2013年07月14日

喫煙習慣などで発病する肺がん。初期の肺がんには症状がほとんどない。発見するためには何よりも検診受診が大切だ。詳しいお話を県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんは症状が出た時に見つかるとかなり進行している。症状がないうちに見つけることが重要になる。そのためには検診で見つけるしかないので、ぜひ検診を受診してほしい。
喫煙は肺がんの原因としてハッキリしている。喫煙している人で、1日の煙草の本数×年数を喫煙指数というが、600以上の人は必ず検診を受診してほしい。
肺がんの発見に有効な検診。その後、要精査の通知が来た場合でも、必ず肺がんというわけではない。実際に肺がんがあるかどうかをCTや喀痰細胞診で検査をする。その二つの検査は特に痛いとか苦しいということもないので、ぜひ二次検診を受診してほしい。
早期発見の場合には、手術だけで治る可能性が非常に高い。早期に発見された患者の5年生存率は90%だ。進行した肺がんの場合には、手術だけで治すことは難しく、手術に抗がん剤を加えた治療が必要になる。それに比べ早期の肺がんであれば、手術だけで治るので比較的短期間で治療を終えることができる。