2013年07月07日
ニッポンのがん死亡数で最も多い肺がん。発生の大きな危険因子となるのが喫煙習慣だ。なぜ煙草が肺に大きな影響をあたえるのか。詳しいお話を秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
煙草の煙の中には、発がん物質がたくさん含まれていて、そのために肺がんになるといわれている。喫煙者は非喫煙者の20倍程度肺がんが多いといわれている。煙草の煙の影響で肺が壊れてしまうことが知られている。そのため長く喫煙していると息苦しくなったり、いわゆる肺気腫という状態になる。
本人が煙草を吸わなくても、ご家族で煙草を吸っている方がいると、受動喫煙という問題がある。ご家族で煙草を吸っている方がいると、肺がんになる率が2割から3割高くなるといわれている。
肺がんは早期のうちは症状が出ない。しかし進行してくると血痰や咳が出てくる。症状のない肺がんを見つけるには、やはり検診受診が一番大切だ。検診は40歳以上の人で年に一回受けることになっている。受ける場所は市町村でもやっているし、職場検診や人間ドックでもやっている。検診は胸部レントゲン写真で行うので、痛いこともないし短時間で終わるのでぜひ受診してほしい。