2013年06月30日
2人に1人はがんに罹るといわれている現代のニッポン。年間およそ35万人ががんで亡くなっている。その中で最も死亡者数が多いのが肺がんだ。詳しいお話を秋田県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんには大きく分けて2つの種類がある。一つは小細胞肺がん、もう一つは非小細胞肺がん。非小細胞肺がんも大きく分けて扁平上皮がんと腺がんの二つがある。非小細胞肺がんというのは、主に手術で治すがんで、小細胞肺がんは手術よりはむしろ放射線治療や抗がん剤による治療が中心になる。
罹患の割合は非小細胞がんが多く肺がんのおよそ80~85%を占める。その中でも最近は腺がんの罹患数が増えている。
2007年の肺がんの罹患数は男性で6万5千人、女性で2万8千人。死亡数では男性で5万人、女性で1万9千人。男女合わせると他のがんと比べて最も多くなっている。
肺がんの危険因子は喫煙が最も大きな原因となっている。肺がんは他のがんと比較して若干高齢の人が多くなっている。主に60代以降、一番多いのは70歳代である。
肺がんは進行するまでなかなか症状が出ないので、検診を受けることが一番大切だ。