2013年06月23日
子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルス。このウイルスに対抗するためワクチンの接種が有効とされている。詳しいお話を県医師会の工藤香里先生に伺った。
ヒトパピローマウイルスは感染しても抗体を作ることのないウイルスなので、事前に抗体を獲得することができない。そこで注射を使って身体に抗体を作ってウイルスが子宮の出口に付着するのをブロックするようにしている。
性交渉を一度でもしたことがある人はウイルスに感染する可能性があるので、ワクチンは性交渉がある前の若い人にぜひ受けてほしい。接種は3回受けることで抗体が獲得できる。1回2回でやめるとムダになるので必ず3回続けて受けることが大事だ。筋肉注射なので針が刺さる痛みとか薬が入っていく痛みはあるが、接種した人の話では、想像していたよりも痛くないという人が多い。
若い人にはウイルスに感染する前にワクチンを接種してほしい。一定以上の年齢の人には子宮がん検診を定期的に受けることを薦めたい。がん検診でもし要精査の通知が来たら、早期発見・早期治療のためにも怖がらずに二次検査を受けてほしい。