2013年06月16日
若年化の傾向にある子宮頸がん。早期のうちは症状はほとんどなく、発見のためには検診受診が重要だ。詳しいお話を県医師会の工藤香里先生に伺った。
子宮頸がん検診は、頸がんができやすい場所を直接医師が目で見て、細胞を柔らかいブラシで採って、特殊な液で染色して顕微鏡を使って大きさや形を見て正常か異常かを判断することになる。傷をつけるような検査とは違うので、痛みもないし、検査の後に出血があるといったこともほとんどない。
要精査の通知が来た場合は、どのレベルでの異常かということで後の検査は変わってくるが、極初期のただ怪しいといったレベルであれば、もう一度細胞を採ってヒトパピローマウイルスに感染しているかどうかを確認することでその後の定期健診などが決まってくる。
子宮頸がんは正常からがんになるまでの前癌病変で見つかることも多いので、要精査の通知が来たからといって、すぐがんだと心配しないで二次検診を受けてほしい。
自覚症状が出る前の前がん病変で見つけることもできるので、早期の治療にもつながる。がんになる前の前がん病変で見つかった場合には、その部分だけ切除するとか、レーザーで焼くといった治療が可能だ。ごく早期の場合も同じような治療だけで済むので、子宮を温存して妊娠・出産することも可能だ。