vol.157 大腸がん検診の現状

2013年05月26日

働き盛りの年代に多い大腸がん。早期発見、早期治療で治癒率を高めるためにも検診受診が大切になる。詳しいお話を秋田県医師会の瀬川大輔先生に伺った。
大腸がんは早く発見できればそれだけ治る確率も高くなる。早期大腸がんの場合は90%以上の確率で治すことができる。早期大腸がんを発見するきっかけは検診だ。
秋田県の大腸がん患者のうち検診で見つかった患者の割合は25.5%。1/3から1/4は検診が経緯で発見されているので、検診を受診する人が増えれば発見される数も増えるだろう。厚労省は検診の受診率の目標を50%と定めているが、日本全国、秋田県でも30%以下に留まっているのが現状だ。
大腸がんに立ち向かうためには、生活習慣を見なおして予防することも大事だが、それだけではなく検診を受けて早期発見につなげていくことが重要だ。一次検診で要精査となったら、必ず医療機関を受診して精密検査を受ける事が大事だ。精密検査を受けても、かならず大腸がんがあるということではないので、怖がらずに医療機関を受診して検査を受けてほしい。精密検査を受けて早期の大腸がんが見つかれば、それだけ早く治療できるし、完全に治癒できる可能性もあるので、早期検診が重要だ。