vol.156 大腸がんの治療

2013年05月19日

早期の場合、症状がほとんどない大腸がん。検診を受けて早期に発見することが重要になる。詳しいお話を秋田県医師会の瀬川大輔先生に伺った。
一次検査で要精査となった場合は、必ず医療機関を受診し、精密検査を受けてほしい。主には大腸内視鏡検査を行うが、検査をしたからといって必ずがんが見つかるわけではないので、気軽な気持ちで受診してほしい。
大腸内視鏡検査ときくと抵抗がある人もいるかもしれないが、最近はカメラも進歩していてスムーズに挿入することができるので、苦しい検査ではない。具体的には下剤で大腸の中を空にしてきれいにした状態で肛門からカメラを入れていく。
がんが大腸の粘膜に留まっている早期がんの場合は、内視鏡での治療が可能になる。具体的にはがんにワイヤーを掛けて電気で焼ききる方法や、施設によってはより大きながんに対しても電気メスで切っていくという最新の方法をとるところもある。内視鏡で取りきれない場合は外科的な手術になるが、腹腔鏡という体に負担の少ない手術が可能になっている。
早期に発見できれば内視鏡での治療が可能になる。内視鏡で治療できれば体にかかる負担も少なく、完全に大腸がんを治すことも可能だ。早期発見ががん征圧につながってくるので検診は重要だ。