2013年05月12日
男女合わせて毎年10万人以上が罹患する大腸がん。食生活の変化などにより増加傾向にある。詳しいお話を秋田県医師会の瀬川大輔先生に伺った。
大腸がんはS状結腸、直腸など肛門から近い場所が好発部位だ。大腸がんの約70%がS状結腸、直腸に発生している。また、最近では奥の上行結腸での発生も増えている。
大腸がんは進行してこないと症状はない。進行した場合の症状としては下痢・便秘・貧血・便に血が混じったり、便が細くなったりする場合がある。さらに進行すると腹痛を訴えたり、腸閉塞をおこすケースもある。
早期の大腸がんでは症状が出ないので、検診を受けることが重要だ。
大腸がんの検診は、2日間の便を容器にとってもらう検便検査を行う。便に血が混じっていないかどうかを調べる検査で、がんがあるかどうかを直接調べる検査ではないので、気軽に受けてほしい。
年齢としては40歳以上が対象となっているが、50歳以上で大腸がんは急激に増えてくるので、毎年検診を受けることが重要だ。検診は大腸がんを発見するきっかけになる。早期の大腸がんは症状がないが、早めに見つかれば早めに治療することができる。