2013年04月21日
罹患数の多い胃がん。しかし早期の胃がんにはほとんど症状がなく、検診による早期発見が重要だ。一次検診ではバリュウムによる検査が行われる。詳しいお話を県医師会の片岡英先生に伺った。
一次検診で要精査となった場合は、二次検診として胃の内視鏡検査を受けてもらう必要がある。内視鏡検査は病院や消化器の診療所でも受けることが可能だ。内視鏡検査は苦痛があるため、受けたくないという患者もいるが、最近はこれまでに比べて細い内視鏡や鼻からの内視鏡などもあり、以前と比べて苦痛が少なくなったので、怖がらずに早めに受診してほしい。
胃がんの治療法はがんの大きさ、深さ、リンパ節転移の有無などにより異なる。がんが小さく、粘膜の浅いところに留まっている状態で見つけられれば内視鏡治療の適用となる。現在ではがんとその周辺の粘膜を電気メスで一括に切除する粘膜下層剥離術が広く行われている。
内視鏡治療では胃を切除することなくがんを治療することができる。胃を切除しないため手術に比べて体への負担が少なく、また治療期間も短くて済む。さらに胃を温存するので手術前と同じような生活をおくることができる。